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電磁波吸収体の製造方法と吸収特性の関係
◎大宮一寿(山形大学)・兼岩敏彦(旭有機材工業)・山本真一郎(兵庫県立大学)・飯塚 博(山形大学)
農業系副産物は家畜の飼料や肥料として多く用いられているが,工業的に活用されている例は少ない.著者らはこれまで,農業系副産物の工業的有効利用を目指して,それらを炭化焼成し,その炭素粉体を配合した電磁波吸収体を開発してきた.本研究では,農業系副産物から作製した植物焼成粉体を配合したシート材をペレット成形,及び紙抄き法を応用した抄紙法により作製した.そして,ペレット成形と抄紙法の2種類の製造方法で電磁波吸収特性にどのような差が生じるかを検討した.本報告では,製造方法が電磁波吸収特性に影響することが判明した.