電気学会全国大会講演要旨
1-028
電気定位による多チャンネル水中センシングシステムの開発研究
◎鈴木健太・露木完吾・山形恭佑・横井嵩憲・三枝幹雄(茨城大学)
自然界のセンシングシステムのひとつに弱電気魚の用いる電気定位がある。電気定位センサーは、センサデバイスとして電極を用いるのみで、水中の物体の位置・性質を同時に計測できる。また、カメラやソナーが有効でない、物体の影に隠れる領域や、濁り・気泡を含む水中も計測できる等、優れた特徴を有する。しかし、この電気定位は未だ工学的応用が成されていない。 本研究室では、電気定位の持つ特徴を活かし、物体の電気的性質を水中で2次元的に認識できる2次元水中可視化センサーの開発を行い、解析・実験により評価を行った。さらに、電気定位センサーの実用化へ向けて、河川生態調査への応用を検討し、新たなセンサーモデルの開発を行った。