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赤外線二次元ロックインアンプを用いた遠隔測定用センシングシステムの開発
◎本間貴也・齋藤壮志・田中康寛(東京都市大学)・落合 啓・前野 恭(情報通信研究機構)
近年、橋梁やトンネルといったインフラ構造物などが設備更新時期を迎えている。比較的容易に診断できる打音法では、足場が必要であるため、検査の非効率性や交通規制の必要性といった問題が挙げられている。これまでに我々は、断熱温度場法に二次元ロックインアンプ処理を適用した新たな非破壊検査装置を開発し、対象物に比較的近い位置で対象物背後の欠陥検出を可能にした。今回は、数m~数十mの比較的遠距離で検出を可能にするため、ハロゲンピンスポットと反射鏡を用いて装置を改良した。その結果、10m離れた位置においても、対象物背後の欠陥を検出することに成功した。