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火災検知のためのFBGを用いた温度測定システムの検討
◎大野 博・山口達也・松村太陽・篠田之孝・小野 隆(日本大学)
火災は人命及び財産等に甚大な損失を与えるため,早期の火災検出が重要である。本研究では初期火災の検知を企図し,空間的広がりの測定が可能な光ファイバ型センサであるファイバブラッググレーティング(FBG)を用いた火災検知システムの構築を目的としている。FBGはブラッグ波長と呼ばれる特定の波長を反射するため,ブラッグ波長を観測することにより,温度を測定することができる。本文は3つの異なるブラッグ波長を持つFBGによる温度測定システムを構築し,ヒーターにより熱風を印加した際の複数箇所の温度測定を同時に行い,温度変化及び多点温度の測定が可能であることを示した結果の報告である。