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全方位カメラを用いた車椅子使用者の転倒状態の抽出に関する基礎研究
○前山青空・松村太陽・小野 隆(日本大学)
近年,高齢化あるいは若年層でも交通事故あるいは虚血性心疾患等による後遺症により余儀なく車椅子を使用している人の転倒事故は増加し,社会問題になっている。本研究は,車椅子使用者の転倒事故を,早期に発見するシステムの構築を目的としている。今回は室内を想定し,車椅子転倒時を模擬した実験を行い,全方位カメラを用いて抽出した車椅子の「縦幅と横幅の和」と「縦横比」を用いてニューラルネットワークを適用して転倒状態の抽出を試みた。その結果,倒れる過程において,前屈みや床に手をつく状態で誤って抽出した場合があるが,転倒後の状態については正しく抽出できた。