電気学会全国大会講演要旨
1-061
コロナ放電によって生成した空気イオン速度の計測
◎加賀裕章・高橋克幸・高木浩一(岩手大学)・永田秀海(シシド静電気)
コロナ放電を用いたイオナイザによる帯電電荷の除去(除電)は、製造現場における静電気障害対策として用いられ、除電性能の向上が求められている。本研究では、針電極、リング状の接地電極、およびイオン捕集用のステンレス板を用いた計測系の作成を行い、針電極に±7.5 kVの電圧をそれぞれ印加した場合の、針対平板間距離による空気イオン速度の変化の計測を行った。針対平板間距離の増加に伴いイオン速度が減少し、接地電極がある場合はイオン速度が減少することが確認された。また、負電圧を印加した場合、正電圧と比較し、イオン速度が高いことが確認された。