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非熱平衡プラズマを用いたN2O分解における充填物と放電電力の影響
◎鈴木祥平・今池雄貴・高橋源貴・安井晋示(名古屋工業大学)・中島健太郎・小池国彦(岩谷産業)
亜酸化窒素(N2O)はあらゆる分野での需要があるが,CO2の約310倍もの地球温暖化係数を持ち,またオゾン層破壊物質であることから排出を抑制するための対策が重要となっている。そのため,筆者らは小型で低コストな誘電体バリア放電を用いたN2O分解装置の開発を目指している。
本研究では,内部にアルミナ綿,活性炭を充填した石英管の電極間にパルス電圧を印加することで大気圧非熱平衡プラズマを発生させ,高濃度N2Oの分解実験を行った。実験条件として,N2Oガス流量,パルス電圧のduty比や放電ピーク電圧,充填物の混合比を変化させることにより,N2Oの高分解条件を調査した。その結果,放電電力の増加によりN2O分解率の向上が確認された。