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円筒型大気圧MCS放電を用いたNO分解処理に関する研究
◎菊池 元・稲田優貴・前山光明(埼玉大学)
一酸化窒素(NO)は、大気中でオゾンや硝酸等の有害物質を生成するため、大気汚染物質に定められている。現行の技術では排煙脱硝装置やレアメタルを原料とした触媒等により分解処理されているが、設備の大型化やレアメタルの価格変動等の問題点がある。これらを改善するための技術として近年、大気圧プラズマの研究が行われ、我々は生成方法の一つであるMHCDに着目し、これを利用しプラズマ領域を拡大させたMCS放電を用いてNOの分解処理の検討を行った。測定は窒素とNOを封入した密閉空間中でプラズマを生成し行った。その結果、MHCDへ印加するマイナスパルス電圧のパルス幅が3µsの時、最大94.4%のNO処理率が得られた。