電気学会全国大会講演要旨
1-076
誘電体バリア放電と触媒によるPM燃焼装置の開発
◎野崎優介・江原由泰(東京都市大学)・榎本 譲・乾 貴志・青木幸男(富士電機)
船舶用のディーゼルエンジンは燃料に多くの硫黄分を含む重油を使用しているため,多量の浮遊粒子状物質(PM)を排出することが知られている。国際海事機構(IMO)により船舶による汚染防止のための国際条約(MARPOL条約)が設けられ、今後さらに規制が強まると予想されることから,船舶に対するPM捕集装置の開発が急務となる。著者らは小型で低圧力損失な電気集塵装置(ESP)が有効と考え船舶用ESPの開発に取り組んできた。しかしながら,長時間の運転により電極に堆積した粒子が性能を低下させるため,電極を洗浄する手段が必要となる。そこで本稿ではパックドベッドリアクタを用いて,誘電体バリア放電(DBD)と触媒によりPM燃焼について検討した。