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大電力無電極推進機開発を目指した高周波プラズマ特性と推進性能評価
◎石山崇好・高橋和貴・小室淳史・安藤 晃(東北大学)
現在, 有人惑星探査実現に向け, MPDスラスタやVASIMR, ハイパワーヘリコンスラスタ(HPH)など様々な大電力動作の電気推進機の開発がなされている. これらの推進性能は, 生成プラズマに影響されるため, 性能向上には, 高密度, 高効率なプラズマ生成が必要である. 一方, 定常動作をする無電極型の推進機では, 電離度が高くなると放電管内の燃料が枯渇し推進性能に影響を与えることが示されている. HPHはパルス動作の大電力無電極推進機のため, 定常運転時のプラズマ特性や推進機の挙動が観測できていない.
今回, 発散型磁気ノズルを持つ大電力無電極推進機を作成し, 定常動作時の高周波プラズマの特性や推進性能を調べた結果について報告を行う.