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極性反転パルス電圧を用いたDBD処理による嫌光性種子の光感受性変化
◎中田晃弘・丸山和行・尾崎良太郎・門脇一則(愛媛大学)
我々の研究グループではこれまで、播種前の植物種子に対する極性反転パルス電圧によるDBD処理が、播種後の発芽率に及ぼす影響について研究し、発芽の促進及び抑制の効果を確認している。今回は、代表的な嫌光性種子(暗発芽種子)のひとつであるトマト種子に対して極性反転パルス電圧によるDBD処理を施した後の発根率と発芽率を測定した。嫌光性種子とは光が照射された環境下では発芽が抑制される種子のことである。嫌光性であるトマト種子は光照射栽培においては発芽が困難であるが、DBD処理を施すと光照射下でも良く発芽するという現象を発見した。また、処理時間の増加とともに発根率や発芽率も上昇する傾向が認められた。