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超純水中の大腸菌に対する低周波大気圧非平衡プラズマジェット照射効果の検討
◎千葉留偉・今澤優子・猪俣尚則・石島達夫・田中康規・上杉喜彦(金沢大学)
プラズマを液体に照射すると,液中には種々のイオンやラジカルが生成される。その応用手法として,バイオ・医療応用に関する研究が国内外において盛んに行われている。本研究では,吸光スペクトルを測定することで,大腸菌(E. coli)を含んだ超純水(UPW)にLFAPPJ(Low Frequency Atmospheric Pressure Plasma Jet)を直接照射または,LFAPPJを照射したUPW(PTW)をE. coliに作用させた場合に,E. coliが受ける影響を調査したので報告する。結果として,PTWを混合したE. coliは波長280 nm以下の波長領域で,UPWを混合したE. coliと比べて,吸光スペクトルが増加した。またLFAPPJをE. coliを含む試料液直接照射した場合では,波長240-340 nmの波長領域で吸光スペクトルが増加した。電界放出式走査型電子顕微鏡(FE-SEM)を用い,E. coliの表面形状を観察した。