電気学会全国大会講演要旨
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大気圧プラズマの照射が心機能に与える影響の検討
◎脇田 諭・渡邊寛輝・山下諒祐・森 晃・和多田雅哉・平田孝道(東京都市大学)
従来、医療分野におけるプラズマは殺菌、焼灼等に利用されていた。Drexel大学において病変部にプラズマを照射した際、病変部の治癒が確認された。しかし、プラズマによる治癒促進の機序は不明である。治療応用に向けプラズマが生体に与える影響を検討する。そこで大気圧プラズマを心臓に直接照射した際の心電図及び血圧測定を行い、ヤギの心機能に与える影響を検討した。ヤギの胸腔にプラズマ発生装置を刺入し、プラズマ照射を行い心電図を測定した。心電図の波形変化及び解析結果を未照射時と比較することで異常の有無を判断した。結果としてプラズマ照射による心電図への影響は存在しないと推察された。