1-117
ストリーマ放電による癌の免疫治療の検証
◎米玉利健太・白川佑貴・水野和恵・小野 亮(東京大学)
ここ10年ほどで大気圧プラズマを用いた医療研究が進められている。その中でもがん治療に関する研究は注目されており、本研究ではマウスを用いて癌腫瘍にプラズマを照射することで、癌に対する全身性の免疫向上の可能性について検証した。用いたプラズマ源はナノ秒パルスストリーマプラズマ発生装置であり、細胞にはマウス皮膚がん細胞であるB16F10、マウスにはCD2F1を用いた。腫瘍はマウス両脚皮下に作成し右脚にのみ照射を行った。この際に未照射側である左脚の腫瘍に関しても成長鈍化が確認された。この結果から全身性の免疫向上の可能性を得ることが出来た。またサイトカイン産生量の増加も確認することが出来た。