電力機器のコンパクト化や高信頼性化には，ガス中で固体絶縁物が金属電極と接するトリプルジャンクション（Triple Junction: TJ）に起因する沿面放電現象を解明することが重要である。我々はこれまでに，針－平板電極における絶縁物沿面が介在しない不平等電界下において，放電発光スペクトル解析から部分放電素過程や換算電界強度（E/N）の評価を行ってきた。本研究ではTJを有する電極系を用い，ドライエア中における沿面放電に対して分光計測手法を適用し，放電空間のE/N計測を実施した結果を報告する。