1-126
SF6,Dry air中のフリー金属異物による部分放電特性
◎吉田貴志・井波 潔・清水芳則・羽馬洋之(三菱電機)・植田玄洋・和田純一・岡部成光(東京電力)
SF6は優れた絶縁性能を有しており,ガス絶縁開閉装置 (GIS) などの絶縁媒体として広く適用されている。しかし,SF6は地球温暖化係数がCO2の22,800 倍と極めて高く,現状では同等の性能を有するガスは発見されていないため,今後も可能な限り漏洩させないことを前提に継続して使用される見通しである。このような状況下で環境負荷への配慮から,製造プロセスも含めた一貫した排出削減活動が求められており,工場試験においても代替ガスによる試験法の検討がCIGREで進められている。筆者らはこれまでに各種代替ガスを用いた非破壊の部分放電試験による異物の検出可否について検討してきた。今回,Dry air中のフリー金属異物による部分放電特性について,タンク内面コーティングの有無条件にてデータを取得し,SF6中の同特性と比較検討したので報告する。