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マイクロ波励起液中気泡内プラズマにおける気液界面反応の基礎検討
◎鈴木宏明・古澤和才・伊藤卓也・北野卓也・石島達夫・田中康規・上杉喜彦・黒田浩介・髙橋憲司(金沢大学)
近年,医療品やパーソナルケア製品起源の化学物質が,河川や湖沼等の水環境中に広範囲に存在している。現在の水処理技術では分解効率が低く,高効率の分解が求められている。我々は独自の手法としてマイクロ波励起液中気泡内プラズマ(MWBP)を用いた処理法の開発を進めている。MWBPはスロットアンテナにマイクロ波を印加し生成される平面状のプラズマである。MWBPによりOHラジカルなどの酸化力の高い活性種が多く生成され,これらの活性種が難分解性有機物と作用し,分解するプロセスに対して大きな役割を果たすと考えられる。本研究では,液中,気液界面における化学反応性を検討するためHTA生成量及び過酸化水素生成量の液温依存性を調査した。これにより気液近傍におけるOHラジカルに起因した化学反応性を検討したので報告する。