電気学会全国大会講演要旨
1-149
界面活性剤を添加した水中O2プラズマ源の放電スペクトル観測
◎堂園大雅・峰 大樹・迫田達也(宮崎大学)
宮崎県は、新たな需要創出のための”フードビジネス”を推進し、農畜産物の輸出促進を図っている。しかし、大消費地から遠隔地にあるため、農畜産物の鮮度保持が困難であり、出荷後の病害発生が課題となっている。著者等は、気液界面の放電により生成されるO3及びOHの高い酸素電位に着目し、青果物の殺菌への応用を目指している。本報告では、水中O2プラズマ源に界面活性剤を添加した場合に得られた放電特性について述べる。界面活性剤の添加により、殺菌剤として機能するOHのスペクトル強度は1.2倍、Oについては1.4〜1.6倍高くなり、殺菌処理に要する時間の短縮が期待される。