電気学会全国大会講演要旨
2-005
樹脂モールドされた絶縁基板における長期課電後の部分放電開始電圧の評価
◎秋永優也・満留 博・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)・岡本健次(富士電機)
著者らはエポキシ樹脂によってモールドされたAMB(Active Metal Blazing)基板をモジュールモデルとしてその絶縁性能を評価することにより,次世代パワーモジュールの開発期間の短縮化を狙っている。なお,AMB基板とは,セラミック基板に厚銅基板をAMB法で接合した放熱用絶縁基板である。本稿では, そのモジュールモデルに長期課電した後に部分放電開始電圧(Partial Discharge Inception Voltage:PDIV)を測定し,長期課電後のPDIVの変化を評価した。5 kVrms, 2.1 kHzの交流電圧を6個の試料に対して印加したが, その結果PDIV値の変化に一貫性はなく, 低下傾向もはっきりと見ることは出来なかった。今後は,更なる高電圧における長期課電後のPDIV変化および劣化現象を検討していく。