電気学会全国大会講演要旨
2-006
絶縁体表面の帯電がサージ電圧下における部分放電開始電圧に与える影響
◎久保田涼人・村上義信・川島朋裕・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
制御性の観点からインバータ駆動の機器の使用が増えており、サージ電圧は繰り返し回数が多く、かつ高電圧のため、絶縁システムに影響を与えることが問題となっている。本研究では試料表面の帯電がサージ電圧下におけるPDIV(サージPDIV)に与える影響を調査した。電極系にはMGI電極系、試料にはポリイミドを用いた。コロナ帯電ガンを用いてポリイミド表面を0または約-500 Vに帯電させ、球電極に上昇率50 V/sの負極性サージランプ電圧を印加した。帯電は表面電位計を用いて確認した。帯電した試料におけるPDIVは帯電なしPDIVと比べて増加した。しかし、帯電を考慮したPDIVは帯電なしPDIVとほぼ一致した。