電気学会全国大会講演要旨
2-009
円柱形ボイドを含むエポキシ樹脂の部分放電特性の基礎的検討
◎堀 貴文・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)
近年、パワーモジュールの利用温度環境の拡大に伴い、耐熱温度の高い無機材料(セラミックス)が注目されていて、これらの電気的特性の評価が必要とされている。そこで、著者らは、絶縁性能の一つとして部分放電開始電圧(partial discharge inception voltage:PDIV)について検討を行ってきた。しかし、セラミックス内部のボイドが極めて微小(数μm)であり、検出感度、および放電箇所特定の点で困難を極めている。そのため、特定の欠陥を模擬し、サイズを微細化していくことで、微小ボイド内放電の特性に結びつくと考え、円柱ボイドを含むエポキシ樹脂についてq-V特性およびPDIVについて検討を行ったので報告する。