電気学会全国大会講演要旨
2-012
放電の残留電圧による部分放電のゆらぎの検討
◎野津大二朗・岡本達希(東北大学)
部分放電による絶縁材料の物性の変化と部分放電特性の関係を明確にするためには,材料の劣化に伴う部分放電特性の変化を明確に把握する必要がある。本研究では,各種部分放電特性量に直接関係し,かつ材料物性とも関連すると考えられる部分放電のゆらぎについて注目し,各種の部分放電特性との関連性を検討した。部分放電のゆらぎの要因の一つである残留電圧のゆらぎに注目した場合について,対称電極における交流課電下での部分放電を模擬したモデルを作成することで,部分放電特性φ-n分布を推定した。結果,放電電圧α,残留電圧平均値r,標準偏差sの3つのパラメータを用いて複雑な部分放電特性を表現することができた。