2-015
直流重畳法による11kV劣化ケーブルの検出
○江藤計介(出光エンジニアリング)・小宮満明・志水善国(出光興産)
高圧ケーブルの絶縁寿命は,運転電圧や系統で発生する各種過電圧で絶縁破壊を生じることなく,安全に配電できる限界と定義される。寿命に達する前に,ケーブルの絶縁状態を察知することが重要である。11kVケーブルでは、未橋絡トリーにおいても絶縁破壊が発生する電圧レベルにあることから、異常が認められた場合には、短周期の診断による傾向監視かまたは早期の更新を計画している。しかしながら20年間のフィールドでオンライン測定で今回初めてオンライン診断で11kVケーブルの絶縁抵抗に長期低下傾向があることを捉えるのに成功することができた。この結果について報告する。