電気学会全国大会講演要旨
2-020
静電配向を用いた等方性導電率を有するカーボンナノチューブ/エポキシ複合材料の作製
○尾花佳彦・松藤絵夢・中野道彦・末廣純也(九州大学)
近年、高分子材料にカーボンナノチューブ(CNT)を添加し、電界印加などによりCNTを配向させて、その電気的特性などを向上させる研究が活発に行われている。筆者らは、電界を用いてCNT を配向させる方法に着目し、CNT/Epoxyナノコンポジットフィルムの作製に取り組んできた。CNTは高アスペクト比を持つことから、これを配向させた複合材料は、導電率などに高い異方性を持つことが知られている。複合材料への応用を考えた場合、このような異方性は必ずしも好ましい特徴とは言えない。本研究では、アレイ電極と電界平均化法を用いて異なる条件で静電配向させることで、等方性導電率を有するCNT/エポキシ複合材料の作製を目指した。