電気学会全国大会講演要旨
2-037
直流不平等電界下の空間電荷分布の変化とエポキシ樹脂の劣化
○藤井雅之・山田真宜(大島商船高等専門学校)・福間眞澄(松江工業高等専門学校)・村上義信・長尾雅行(豊橋技術科学大学)
近年,太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの大量導入に伴い,直流送電への関心が高まっている。絶縁材料は電力の安定供給において,長期間の信頼性が要求されるが,絶縁材料中の異物やボイドは,不平等電界の原因となり,絶縁劣化の原因となる。絶縁劣化の進行には,空間電荷が影響していると考えられ,長期課電中の空間電荷分布の変化には,劣化診断に関する有益な情報が含まれている可能性が高い。本研究では,線-平板電極を構成した試料に直流高電圧を印加し,不平等電界下においてエポキシ樹脂の絶縁劣化に及ぼす空間電荷の影響を調査することを目的としている。