電気学会全国大会講演要旨
2-040
加熱処理したエナメル線の絶縁被覆材料中に蓄積する空間電荷分布測定
◎佐藤皓基・才木崇史・三宅弘晃・田中康寛(東京都市大学)・前野 恭(情報通信研究機構)
モータの高効率化や小型化を目的とした駆動電圧の高電圧化が進んでおり、これによるモータ巻線間で発生するインバータサージによって生じる部分放電が問題となっている。この部分放電に空間電荷の蓄積が影響を及ぼしているとの指摘もあるため、エナメル線形状の試料について、エナメル線材用に改良したパルス静電応力(PEA)法による空間電荷分布測定装置により、直流電界下で絶縁被覆材料に蓄積する空間電荷分布の測定を行った。特に今回はエナメル線に熱処理を加えた後、電界分布および空間電荷分布を測定したところ、処理温度によってそれぞれが異なることを明らかにした。