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雷撃試験による電波吸収体の損傷と特性変化に関する基礎研究
◎田上剣汰・大倉靖之・濱崎大夢・大塚信也(九州工業大学)・田畑隆司・久保賢児・佐藤永一(E&Cエンジニアリング)
電波吸収体は、電波無響音室用途だけではなく、航空機や船舶レーダの偽像防止用途として屋外の高層建築物や大型橋梁などにも使用されている。筆者らはこれまで、電波吸収体の絶縁特性や落雷による損傷を構造や材料の異なる試料を用いて検討している。本論文では市販の電波吸収体を供試体として用いて標準雷インパルス電圧を印加し、供試体の損傷や絶縁特性、吸収特性の変化を検討した。
その結果、最大120kVを印加しても表面に損傷および絶縁抵抗の低下は認められなかった。また、80kVまでの雷撃試験を実施した供試体の吸収特性に明確な変化は認められなかった。