電気学会全国大会講演要旨
2-053
スパーク放電によるステンレスの劣化
◎岩渕洋輝・江原由泰(東京都市大学)・大石裕次郎・乾 貴志・青木幸男(富士電機)
これまでの研究において、ステンレス表面が劣化し、削られることわかった。そこで、本稿では、スパーク放電による劣化がステンレスの強度に対してどのような影響を与えるのか調べるために、スパーク放電に曝露し劣化させたステンレス鋼を用いて引張試験を行った。その結果、劣化が進行するほど強度が小さくなった。これはスパーク放電によりステンレス表面が磨耗し粗くなることにより強度が小さくなったと考えられる。また、スパーク放電の電気的ストレスによるステンレスの結晶構造の変化などが考えられる。以上のことにより、スパーク放電によりステンレス鋼は劣化し強度が小さくなることがわかった。