電気学会全国大会講演要旨
2-056
-15℃付近における植物油の交流絶縁破壊特性
◎平松悠史・村本裕二・清水教之(名城大学)
現在、油入電気機器で使用されている絶縁油の主流は石油由来の鉱油であるが、近年は環境問題の対策として植物油が注目されており、既にいくつかの植物油を原料とした植物系絶縁油(エステル油)が実用化されている。しかし、国内での使用実績は乏しく諸特性のデータも少ないのが現状である。これまで本研究室では、植物系絶縁油が寒冷地で使用されることを想定して-10〜24℃における交流絶縁破壊特性を調査し報告してきた。今回はより低温の、-15℃付近での交流絶縁破壊電圧の測定を行ったのでその結果を報告する。