電気学会全国大会講演要旨
2-057
ガンマ線照射電線ケーブルの絶縁劣化特性の高電圧側・電流積分電荷量による評価
◎藤富寿之・森 琢磨・岩田知之・小野泰貴・三宅弘晃・田中康寛・高田達雄(東京都市大学)
放射線照射した電線ケーブルの絶縁劣化評価のための新たな電流積分電荷量Q(t)の測定法(HV-DCIC)を提案するものである。HV-DCICは高電圧側-直流電流積分電荷法(High Voltage side DC Integration Charges)のことである。一般に、絶縁劣化進行による電荷の発生、電極電荷注入、電荷移動の増大による導電率の経時変化が診断対象になる。これまでの直流課電による空間電荷蓄積のPEA測定も直流絶縁診断のひとつであるが、本報告はより簡便なHV-DCIC法のガンマ線照射劣化ケーブルの直流絶縁診断の例を紹介する。