電気学会全国大会講演要旨
2-059
光電子放出物理モデルの最適化の検討
◎鈴木鼓太郎・矢部謙治・三宅弘晃・田中康寛(東京都市大学)・大平正道・奥村哲平・川北史朗・高橋真人(宇宙航空研究開発機構)
近年、数多くの人工衛星が宇宙空間で運用されている。しかし、帯電放電現象によって誤作動・事故等が生じているため、帯電要因である宇宙機表面材料における電子放出現象の解明が求められている。そこで、本研究では電子放出の一種である光電子放出に着目し、光電子放出現象の解明を行うため、光電子放出過程を考慮し、かつ光電子放出特性を取得できる物理モデルを考案することを目的としている。故に本論文では、考案してきた物理モデルにて回帰係数を用いて実験値に対する最適化を実施し、算出した回帰係数と材料物性値との関係性を整理し、光電子放出特性を取得できる物理モデルを考案した。