電気学会全国大会講演要旨
2-063
熱および熱・放射線同時劣化シリコーンゴムの熱および機械特性
◎花田脩伍・平井直志・大木義路(早稲田大学)
大気中で220,250,280oCで熱劣化,および125,145,185oCで150Gy/hのガンマ線照射による熱・放射線同時劣化を,それぞれ500,900,1350,1500時間行った原子力発電所用配合のシリコーンゴムについて,走査型プローブ顕微鏡とインデンターモジュラスによる機械特性の測定および示差走査熱量測定と熱重量測定を行った。その結果,熱劣化および熱・放射線同時劣化とも同様に劣化の進行に伴って硬化が進行するが,熱劣化では架橋後に分子鎖が切断されるのに対し,熱・放射線同時劣化では分子鎖の切断が架橋よりも優先することがわかった。