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EDLCの静電容量に及ぼす電解液pHの影響
◎藤井弘樹・村本裕二・清水教之(名城大学)
電気二重層キャパシタ(EDLC: Electric Double Layer Capacitor)は、蓄電素子として注目されており、二次電池より機器の寿命が長く環境負荷が小さい。しかし、重量当たりのエネルギー密度が小さいという欠点がある。EDLCのエネルギー密度向上のためには、耐電圧および静電容量を増やす必要がある。本研究室では、これまでEDLCの性能向上を目的として、基礎的な研究を実施し、EDLのふるまい等について検討を行ってきた。
本研究では、電解液のpHを変化させ、EDLCの静電容量に及ぼす影響を調べることで、電解液中に形成されるEDLの挙動を詳細に検討することを目的としている。本実験ではNaCl水溶液を電解液としてEDLCを作製し、pH調整試薬(NaOH水溶液、HCl水溶液)を用いて、電解液のpHを変化させた時のEDLCの静電容量を観測した。