筆者らは，単色性の高い固体光源であるLEDを用いることで，安価で小型かつ可搬性に優れた簡易型の分光感度測定装置を開発することを試みている。これまでに，20個以上のLEDを順次切変えながら照射する装置を開発し，これを用いて測定したGaAsP光電池の分光感度特性のスペクトル形状が，その光電池のカタログデータに一致することを示した。[電学論C, 135, 1293 (2015)]一方，得られたデータの定量性については，調べていなかった。ここでは，このLEDを用いた装置の測定結果が，従来型の装置のものとほぼ一致することを確認したので報告する。