電気学会全国大会講演要旨
2-082
rCoaterによる有機薄膜太陽電池の作製と評価
○森 竜雄(愛知工業大学)・森本拓也・麻 暁亮(名古屋大学)・明永裕樹・小林義典・清家善之・宮地計二(旭サナック)・西川尚男(岩手大学)
開発した研究開発用スプレーコーターrCoaterを用いて、有機薄膜太陽電池の活性層を成膜して、評価した。有機薄膜太陽電池としては、ITO電極、正孔注入層ポリチオフェン誘導体PEDOT:PSS、ドナー材料ポリ3ヘキシルチオフェンP3HT、アクセプタ材料可溶性フラーレン誘導体PCBM、Alという構造とした。初めにP3HTのみを用いてスプレー法による膜の最適化を行った。その後、活性層をスプレー法にて成膜して、最適化を行った後特性を評価した。スプレー法の利用により、活性層膜厚が80nmと薄くても、最適化したスピンコート試料(膜厚100nm以上)と同等な変換効率約2.2%を実現した。