電気学会全国大会講演要旨
2-088
CuxO/TiO2ハイブリッド型可視光応答光触媒の原理の研究
◎加藤 直・小越澄雄・片山 昇(東京理科大学)
代表的な光触媒の一つである酸化チタン(TiO2)は紫外光照射下でしか光活性できないので可視光応答化の研究が盛んに行われている。過去の研究から、銅板上にTiO2を塗布し暗所にて放置すると、白色LED下で可視光応答光触媒効果を安定的に示すことが分かっているが、波長依存性については未だ検討されていない。また可視光応答原理は、可視光によりCuxO内で励起した電子とホールが隣接するTiO2との内蔵電位により荷電分離が生じ、再結合を防いだためと考えられるが、実測結果が得られていない。そこで、波長依存性を調べるために照射波長を変えて有機物分解試験を行い、pn接合の有無を調べるためIV特性を測り、CuxO/TiO2ハイブリッド型可視光応答光触媒の原理についての検討を行った。