電気学会全国大会講演要旨
2-090
低温フォトルミネッセンス法によるAgGaTe2薄膜の光学的特性評価
○鬼界伸一郎・宇留野 彩・末次由里・小林正和(早稲田大学)
AgGaTe2は太陽電池材料に最適なバンドギャップに近い値を持ち、これまでに近接昇華法を用いてSi基板上に高品質なAgGaTe2薄膜の作製に成功している。太陽電池の変換効率向上のためには薄膜内の光励起・再結合プロセスを理解することが重要であり低温フォトルミネッセンス(PL)法による評価が有効であると考えられている。そのため本研究ではPL測定によってAgGaTe2薄膜を評価することとした。PL測定を行ったところ、AgGaTe2の欠陥由来、バンド端由来のピークを確認することが出来た。また作製条件によって発光スペクトルが変化していることが明らかになった。このことから、PL測定は高品質なAgGaTe2薄膜を得るための指標となることが期待できる。