電気学会全国大会講演要旨
2-103
永久磁石の任意方向減磁特性評価
◎前田義隆・浦田信也・中井英雄(豊田中央研究所)
本稿では、Nd-Fe-B系永久磁石の着磁方向と異なる方向の減磁特性を評価した結果を報告する。 着磁済みの磁石より1辺7mmの立方体を切り出し、測定面の法線ベクトルである基準方向に対して、着磁方向の傾き角がθとなる試験片を作成した。なお減磁を起こす逆磁界は、基準方向に印加した。 評価結果により、傾き角θが大きいほど磁石の減磁が起き易いことが分かった。 具体的には、θ=0deg.の条件ではほぼ減磁しない逆磁界条件でも、 θ=45deg.の条件では、約20%減磁する場合があることが分かった。