電気学会全国大会講演要旨
2-122
磁気ナノ粒子イメージングにおける片側計測システムの開発
◎山本和志・白 石・田邉一博・笹山瑛由・松尾政晃・圓福敬二(九州大学)
近年、磁気マーカーからの磁気信号を利用して癌等の疾病領域を高感度・高空間分解能に画像化する磁気粒子イメージング技術が医療診断において注目されている。本研究では、センチネルリンパ節生検への応用を想定した磁気ナノ粒子のイメージングシステムの開発を行なっている。実際の医療応用を想定し、計測対象物の上部へシステムを集積させたシステムを開発し、イメージングを行った。傾斜磁界を用いて空間分解能を改善するとともに、FFP(Field Free Point)を電気的に走査することによりイメージングの高速化を行っている。今回、深さ25 mmの位置にある、重さ500 μgの磁気ナノ粒子の検出に成功した