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ヒトがん細胞への抗がん剤取込みにおける交流磁界影響
◎松居大輔・牛丸 透・山田外史・柿川真紀子(金沢大学)
交流磁界曝露によるがん標的治療を目指し、細胞での磁界による抗がん剤作用の増強について検討している。大腸菌の実験系では磁界により薬剤作用が濃度換算で最大2.4倍に増強し、薬剤の細胞膜透過性が増加することを確認している。そこで現在,対象をヒト細胞に移し交流磁界影響の検討を行っている。今回は,抗がん剤ドキソルビシンが蛍光を有する特徴(excitation:485 nm,emission:590 nm)があることから,ヒトがん細胞での交流磁界曝露によるドキソルビシン作用,および細胞内における薬剤の取込みへの影響を測定した結果等について報告する。