電気学会全国大会講演要旨
2-132
培養筋肉細胞の収縮運動に及ぼす交流地場の影響
◎川口尚弘・宇戸禎仁(大阪工業大学)
培養筋肉は再生医療の分野でしなやかな動きを持つ次世代アクチュエータとしての工学応用が注目を集めている.アクチュエータとして応用する場合には,収縮の制御方法が問題となり,主に外部電界の印加による収縮制御が検討されてきた.本研究ではC2C12に方形波磁場を与え細胞の収縮制御を試みた.分化誘導培養を行う7日間,インキュベータ外に培養ディッシュを出し,ワイス型電磁石を用いて1日30分間合計5回磁場を与えた.コントロールとして別の培養ディッシュを同時間インキュベータ外に置いた.分化誘導培養を7日間行った後に,磁場印加した細胞とコントロールの細胞で外部電気刺激を与えた時の収縮量の比較を行った.その結果,磁場を印加した細胞の方が筋収縮の緩和が遅いことがわかった. 324字