電気学会全国大会講演要旨
2-135
心臓ペースメーカ用ワイヤレス給電における金属の充電状況推定へ及ぼす影響
○轡田拓也・伊藤敦弥・佐藤 拓(仙台高等専門学校)・松木英敏(東北大学)
現在、心臓ペースメーカへのワイヤレス給電システムの採用が提案されている。二次側インピーダンスが充電状態に応じて変化することに着目し一次側(体外)からその変化を推定するシステムの構築を目指している。本研究では、補正項R0が金属板に生じる渦電流損であることの検証を行い、チタン板を挟んだ場合に生じる損失が渦電流損であり、R0は渦電流損によるものであると結論づけた。また、チタン以外の金属板をコイル間に挟み様々な実験条件において充電状態に応じて変化する二次側インピーダンスの推定を行った。その結果、コイルの結合状態がk=0.13以上の場合であれば推定可能であることが分かった。