電気学会全国大会講演要旨
3-009
生体モニタリングを指向したMPU設計と集積化
◎服部喜優・藤原 潤・鷲野史拓・松本裕貴・神田健介・藤田孝之・前中一介(兵庫県立大学)
本研究室では人体に装着し、生体情報を測定するモニタリングシステムの開発を行ってきた。先行研究において、心電を測定する際MPUを常時駆動させず、特徴量のみを間欠的に送ることで心拍数の取得を可能にするデジタルASICの開発を行い、MPUの平均消費電力を97 µWから19.7 µWへ79.7 %削減することに成功した。本研究では、さらなる低消費電力化を目指し、生体モニタリングシステムに特化したMPUを設計し、テストモデルでの検証を行った。設計したMPUは市販のものに比べLE数も少なく、低消費電力なスタンダードセルを使用し、集積化を行った場合、消費電力は383 nWとなり、従来まで使用していたMPUに比べ、98.0%低い電力で駆動できる。