電気学会全国大会講演要旨
3-019
パルス制御直流駆動によるペルチェ素子の冷却効率の向上
◎関口 諒・劉 雨瀚・佐野勇司(東洋大学)
ペルチェ素子は2種類の導電体の接合部に電流を流すことで、片方の導電体からもう一方へ熱を伝送する半導体素子である。しかし、自己発熱により冷却効率が十分に高められないため普及が制限されている。本研究では、従来はパルス駆動電流により高精度制御されていたペルチェ素子を、直流電流で駆動して自己発熱を低減し冷却効率を向上させた。自己発熱は1/(パルスデューティサイクル)に低減でき、冷却効率を示す成績係数COPは、デューティサイクル50以下において2.26倍以上に向上した。