近年、生産現場や発電所から発生する騒音による健康被害が懸念されているが、広帯域の音波を検出できるマイクロホンは振動膜の構造上、感度が低く高価である。そのため上記のような場所で、音波による健康への影響の調査が十分にできないという問題がある。一方、レーザ光によって直接音波を検出するレーザマイクロホンは安価に作製でき、原理上、可聴帯域から超音波に至るまで音波が検出できるため、先に述べた課題を解決するマイクロホンとして研究が進められている。本発表では、主にレーザマイクロホンの周波数特性の実験結果とともに、音圧特性や指向性などについても発表する。