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アラーム予測のための管理限界設定方式の検討
○村上賢哉・鈴木 聡・熊谷正康・松井哲郎・鳴海克則(富士電機)
プラントの異常監視においては,監視対象となる連続変数(監視変数)に対して上下限制約値(管理限界)を設定し,監視変数が管理限界を逸脱したときにアラームを発するものが一般的である。これに対し本稿では監視変数の未来値を予測し,それが予測値用管理限界を逸脱することでアラーム予測を行う方式を対象とする。
アラーム予測の精度は予測値用管理限界に依存するが,これは「検知漏れ率」「誤検知率」の2つの指標に基づいてユーザの仕様に合うように定められる。本稿では,監視変数の統計分布からこれらの指標の理論値を求め,それに基づいて予測値用管理限界を定める方式を検討したのでこれを報告する。