電気学会全国大会講演要旨
3-089
呼気アセトンを高感度・高選択性にて連続計測可能なバイオスニファ(生化学式ガスセンサ)
◎叶 明・簡 伯任・鈴木卓磨・當麻浩司・荒川貴博・三林浩二(東京医科歯科大学)
呼気中には肺でのガス交換に伴い、血液中の揮発性物質が含まれており、これらの成分を計測することで、非侵襲かつ連続的に身体状態を把握することが可能である。本研究では、アセトンの還元反応が可能な二級アルコール脱水素酵素 (secondary alcohol dehydrogenase, S-ADH) を用いて、アセトンガスの連続測定が可能な気相用バイオセンサ (バイオスニファ) を構築し、空腹時や運動負荷状態における呼気中アセトン濃度の変化を調べ、本センサでの脂質代謝の評価の可能性を検討した。