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温飲料評価用無機膜味覚センサの構造の検討
◎田村陽佑・内田秀和・長谷川有貴(埼玉大学)
現在、食品の品質評価は人間の検査員によって行われ、客観性や人員確保などに難がある。本研究では、味覚センサの感度を向上させることを目的とし、基板上にレーザーアブレーション法により、単一、または複数種類の酸化金属膜を堆積させ味覚センサを作製した。センサを用いて60℃における、塩味と甘味、およびそれらを同量混合させた溶液に対する電位応答の濃度依存性を評価した。さらに、対比効果と照らし合わせるため、塩味を一定量含んだ溶液中に、異なる濃度の甘味を滴下した際の応答値も観測した。結果、膜材料やセンサ構造、および測定対象によって異なる応答特性が得られた。膜材料やセンサ構造を工夫することで感度を向上できる可能性があることがわかった。