電気学会全国大会講演要旨
3-110
デジタルELISAシステムの小型化へ向けた励起光除去フィルタ充填ライトパイプアレイの開発
◎中本悠太(奈良先端科学技術大学院大学)・竹原浩成(奈良先端科学技術大学院大学,JST-CREST)・永崎瑞樹(奈良先端科学技術大学院大学)・竹原宏明・野田俊彦・笹川清隆・徳田 崇・太田 淳(奈良先端科学技術大学院大学,JST-CREST)
酵素結合免疫吸着法 (ELISA) は、抗原抗体反応及び酵素反応により、特定のタンパク質やウィルス等を測定する手法である。近年、従来の ELISA と比較して 100 万倍の感度を持つデジタル ELISAが開発されているが、装置が大型であり臨床現場での検査にむけ小型化が必要となっている。本研究では、蛍光検出器にCMOS イメージセンサ (CIS)を利用し、システムの小型化を進めている。しかし、デジタルELISAで生成される蛍光分子は極微量であるため、高感度な蛍光検出が不可欠である。そこで、励起光を十分に除去しながら、生成された蛍光分子の蛍光を、高効率にCISに届ける構造をもつ小型デジタル ELISA デバイスを開発した。今後、このデバイスは小型デジタルELISAシステムへ応用することが期待できる。