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PCRと微粒子誘電泳動現象を利用した細菌特異的検出
○丁 震昊・笠原弘道・山崎達郎・中野道彦・末廣純也(九州大学)
筆者らは、微粒子がその表面のコンタクタンスに依存している性質の誘電泳動特性を利用し、PCRで増幅したDNAの迅速かつ簡便な検出法を開発した。本研究の目的は、本検出法によって細菌を特異的検出する可能性を調べることである。本研究では、酵母と大腸菌の混合液中の大腸菌を検出対象として特異的に検出する可能性を検討した。結果として、PCRと微粒子誘電泳動現象を利用して、菌濃度が105CFU/ml以上の大腸菌溶液を酵母と大腸菌の混合液から特異的に検出することが可能である。